第1回 医療DXを考える

 コロナ禍で日本のデジタル化社会の弱点が露呈され、本格的なDXの加速化は必須となっている。同時にDXはこれまでの産業分野にまたがり、日本国内外の社会問題の解決や新たな価値の創造への貢献の可能性を持つが、この動的な事象を加速度化、最適化するためにはテクノロジーマネジメントの視点が必須となる。そこで、第一の目的は、IT関連企業と研究者の協働が容易である日本MOT学会の強みを生かし、動的事象を分析、理論化し、社会実装を加速度化することである。特に医療、教育をはじめとするくらしと社会に焦点を当て、DX、IoTによる最適社会システムの構築の分析、理論化、実装に貢献する

 今回の研究会では、リモート医療を中心とした本研究会の分析視点を運営側から提示すると同時に、エビデンスベースのマイクロバイオームにおけるデータ整備や医療と介護のデータ上の連結における課題など、個別課題も具体的に取り上げながら、医療DXにおける分析フレームを構想していくことを目指している。

日時:2022年7月19日(火) 18:00-20:00
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会場:zoom にて開催(IDは後日お知らせいたします)

18:00
『デジタル田園都市研究会について』
林 裕子 デジタル田園都市研究会委員長(山口大学 大学院技術経営研究科 教授(特命)、日本MOT学会副会長)

18:05
『研究会の趣旨と医療DXにおける分析フレームワーク』
加納 信吾 デジタル田園都市研究会副委員長(東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻 教授、日本MOT学会理事)

大竹秀彦氏

18:25
『エビデンスベースのマイクロバイオームと医療DX』
大竹秀彦氏 コランダムシステムバイオロジー 代表取締役社長
略歴:2020年4月より代表取締役社長。ベイン・アンド・カンパニー、WPPグループの広告代理店JWTで医療機器、医薬品、消費財、自動車等の戦略・マーケティングのコンサルティングを経験。2004年に聖マリアンナ医科大学と共同で知的財産管理のベンチャーを設立し、技術移転・バイオべンチャーのインキュベーションを行う。2011年カンター・ジャパンに入社、CEOとして国内外企業のマーケティング戦略立案に従事。東京大学教養学部国際関係論学科、ハーバード大学MBA、東京大学薬学部薬学系研究科博士後期課程。

18:45
『医療DXのためのデータ整備:医療データ・介護データ連結のメリットと課題』
伊藤 紗也佳氏        神奈川県立保健福祉大学 イノベーション政策研究センター 研究員 

19:05-20:000
ディスカッションとラップアップ 司会 林  裕子


次回の予定
2022年9月20日(火) 18:00‐20:00
第2回 IoT、ICTを利用したオンラインの課題 -プラットフォーム提供側と診療実施側の事例から-

以下のスピーカーを予定

  • 原聖吾氏 株式会社MICIN 代表取締役CEO (オンライン診療サービス「curon(クロン)」の開発他)
  • 加藤隆弘氏 九州大学九州大学大学院医学研究院 精神病態医学 准教授(ロボットコミュニケーション、メタバースでのアバター相談の実例から)