日本MOT学会 2021年6月度第1回講演会

共催:日本 MOT 学会、科学技術と経済の会、日本MOT振興協会
「データの覇権とプライバシーの反逆」~スーバーシティ法について~
MOTに関心のお持ちの皆様には日頃からご支援をいただきありがとうございます。 今般、中央大学総合政策学部教授 宮下 紘様に、ご講演をお願いすることになりました。多数の皆様のご参加をお待ちいたします。

日 時: 令和3年 6月11日(金)(18時30分~20時30分)
演 題:「データの覇権とプライバシーの反逆」~スーバーシティ法について~
講 師:中央大学総合政策学部教授 宮下 紘様

要 旨: これまで日本国内において、スマートシティや近未来技術実証特区などの取組があった。しかし、エネルギー・交通などの個別分野での取組、個別の最先端技術の実証などにとどまっていた。
「スーパーシティ」は、これらとは次元が異なり、「丸ごと未来都市を作る」ことを目指す。すなわち、
1)エネルギー・交通などの個別分野にとどまらず、生活全般にまたがり、
2)最先端技術の実証を一時的に行うのではなく、未来社会での生活を先行して現実にする。
3)その際、何より重要なことは、技術開発側・供給側の目線でなく、住民目線で理想の未来社会を追求することである。

スーパーシティ区域の指定基準(案)では、
データ連携基盤の互換性確保のみに留まらず、住民の個人情報の適切な取り扱いが挙げられている。
これまで日本ではマイナンバーカードを含め、個人情報の取り扱いついて、積極的な議論がなされてこなかった。
本講演では、住民の個人情報の適切な取り扱いについて、欧米の先進事例も含め、勉強していくことで、今後のスーパーシティはもちろん、製品開発、サービス開発、技術開発等にアナロジーできる部分も勉強していこうと思います。

【講師】
中央大学総合政策学部教授 宮下 紘様
学歴
2007年 一橋大学大学院法学研究科博士後期課程 修了
職歴
2005年 日本学術振興会特別研究員
2007年 内閣府事務官(国民生活局個人情報保護推進室政策企画専門職)
2008年 駿河台大学法学部 専任講師
2011年 駿河台大学法学部 准教授
2012年 ハーバード大学ハーバード・ロー・スクール 客員研究員(在外研究)
2013年 中央大学総合政策学部 准教授
専門
プライバシーに関する問題や個人情報保護法制。
社会における活動
内閣府行政刷新会議 規制・制度改革に関する分科会 参考人
内閣府 諸外国等個人情報保護制度の実態調査検討委員会 委員
総務省 情報公開・個人情報保護有識者懇談会 構成員
台湾行政院 科学技術顧問戦略委員会 委員
著書
単著
『個人情報保護の施策』(朝陽会/全国官報販売協同組合、2010年)
『プライバシー権の復権と自由と尊厳の衝突』(中央大学出版部、2015年)
『事例で学ぶプライバシー』(朝陽会、2016年)
『ビッグデータの支配とプライバシーの危機』(集英社、2017年)
『EU一般データ保護規則』(勁草書房・2018)
『プライバシーという権利』(岩波書店・2021年)

実施形態:オンライン(ZOOMを予定)
参加方法: https://forms.gle/vx4VhT46ojx471wb7
 参加希望者は、上記URLからお申込みください。申込者に別途、URLをお知らせします。
参加対象: 日本MOT学会会員、日本MOT学会からの紹介者、科学技術と経済の会会員、日本MOT振興協会会員、MOTにご興味をお持ちの方(参加費無料).

問い合わせ先:
野元 伸一郎(日本MOT学会 企画委員副委員長/みらい株式会社 統括ディレクター COO )
shinichiro.nomoto[at]go-mirai.jp([at]を@に変更してください。)

今回もWEBでの講演会になりますが、皆様のご参加をお待ちしております。参加募集人数に限りがございますので、お早めにお申し込みをお願い致します。