介護事業におけるAI活用とその効果:AI導入によるチームワークの向上
主催
日本MOT学会、共催:日本MOT振興協会・科学技術と経済の会
MOTに関心のお持ちの皆様には、日頃から多大のご支援をいただきありがとうございます。2024年度第1回目の講演会では、株式会社シーキューブ代表取締役 三ツ木 直樹様(外資系大型コンピュータベンダーでの社会インフラシステムの開発から、2011年の震災を機に介護事業に参入。現在では、「多世代の住民参加の地域包括支援システム」の実現を目指し、介護や地域活動に有効なIT活用の提案を推進)に講演いただきます。
今回は、アナログ中心の介護事業にAIを導入したことによる、より心のこもった介護をどのように実現しているかをお話します。ベンチャー企業としての興味深い取り組みのご講演です。是非、多数の皆様のご参加をお待ちいたします。
記
1.日時
2024年11月20日(水)(18時30分~20時00分)
2.場所
ハイブリッド(コミュニティカフェ「まどゐ荘」及びオンライン会議システム(Zoomを予定))
3.次第
(1)開会のご挨拶:日本MOT学会企画委員 野元 伸一郎(18時30分~18時35分)
(2)講演(18時35分~19時55分)
株式会社シーキューブ 代表取締役社長 三ツ木直樹
質疑応答 (19時45分~19時55分)
(3)閉会のご挨拶 (19時55分~20時)
【概要】
テーマ: AIと普及ツールを活用した介護現場の業務効率化と人材育成の成功事例
日本では、少子高齢化が進行し、介護現場での人手不足や業務負担が顕著に増加している。特に60歳前後のベテラン介護従事者に業務が集中し、彼らが介護の核となる役割を担っている。しかし、この重要な人材が直面する負担は非常に大きく、体力的・精神的な支援が急務である。本講演では、普及しているITツール(LINEなど)とAI(ChatGPT)を組み合わせることで、業務効率化と組織学習を実現した事例を中心に解説する。この手法により、従来の書類作成に要していた時間を劇的に短縮し、チーム全体の能力向上と負担軽減を成功させた。
- アクションラーニングとAIによる組織学習の推進
目的指向の浸透。AIによる振り返りデータの解析、フィードバック。チーム全体の協力体制の強化、短期間での業務改善。 - 普及ツールの活用による導入ハードルの低減
介護職員が日常的に使用しているチャットツールの活用。既存ツールの活用により誰でも使える環境に。 - 文書生成AIによる事務処理の効率化
2人がかりで2日間の作業が、AIの導入により2時間に短縮。事務作業が大幅に効率化され、職員は本来の介護業務により集中。 - ベテラン介護従事者の負担軽減とチームワークの強化
AIの導入により、チーム全体の能力が向上し、60歳前後のベテラン職員に業務が集中する状況の緩和。AIツールによるベテランの役割のサポート。 - AI導入後の職員の紆余曲折
導入当初のベテラン職員の一部に抵抗感。利便性の認識と積極的な活用。
【講師】
株式会社シーキューブ 代表取締役社長 三ツ木 直樹
1996年大学卒業後、日本タンデムシステムズ株式会社入社(現HP、システム開発部門会社)。無停止型大型コンピュータ上にてモバイルキャリア通信、流通、金融システム開発、2000年株式会社シーキューブ創業、流通BMSミドルウェアの設計・開発・導入に従事。医療機関、介護事業者、大学向けシステムの提案・構築・運用。
2012年介護事業開始、訪問介護、ケアマネージャ、デイサービス、高齢者銭湯入浴支援の公共事業の受託、多世代共生コミュニティカフェ「まどゐ荘」の運営
2024年 北陸先端科学技術大学修士 MOTコース、現在同博士後期課程在学中、日本MOT学会所属
参加対象
日本MOT 学会員、日本MOT 振興協会会員、科学技術と経済の会会員、日本MOT 学会員から紹介された方(参加費無料)
申し込みページ
https://forms.gle/UY5bjKW7UrjX2mvY8
実施方法
ハイブリッドを予定
- まどゐ荘(東京都荒川区、田端駅より徒歩15分):10人まで
- リモート:Zoomを予定(参加者には別途アクセス先をご連絡させていただきます)
申し込み締切日
11月15日(金)
問い合わせ先
野元 伸一郎 shinichiro.nomoto[at]go-mirai.jp([at]を@に変更してください。)
(日本MOT学会 理事 企画委員/みらい株式会社シニア・ディレクター)